ゴンザれす小林&鹿せんべい前田の北海道探検シリーズ

探検ファイルNO.018


フンフン事件


探検ファイルNO.017の続きです。
そのキャンプ場なのですが、実はちょっと傾斜地だったので、
テントも斜めに張ることになりました。

そして、タコヤキ隊長は山側に、
私ことヤマト隊長は谷側にそれぞれ横になりました。

ただ、結構思った以上に傾斜はきつく、
私はどうあがいてもテントの端に滑っていってしまいました。

仕方ないので、そのままテントの端にうずくまったまま寝ることにしました。

このとき、私は夜食としてカロリーメイトを半分食べ、
残りを脇に置いておいたのですが、

これが、まさか事件の発端になるとは思いもしなかったのです。




その晩、どのくらい眠ったでしょうか?

私はなにやら怪しげな物音で目が覚めました。

なんか、

フンフン

と言う音が聞こえます。
う〜ん.....なんだ??.....

寝ぼけた頭で何だろうと考えていたまではよかったのです。

だんだん目が覚めてきて、
やがてその物音が何処からするのかはっきりしてくると、

私は、まさに凍り付きました。

なっなんと!!!何かの動物が私の目の前で、
まさに目と鼻の先で、鼻をフンフンと鳴らしていたのです!!


テントの端までずれていた私は、丁度顔がテントに食い込む形となっており、

そのテントの皮1枚をとおして、動物の鼻息が聞こえてくるのです!!

そのとき、私の脳裏には、
北極探検中にテントを襲われた植村直巳の体験談が浮かびました。

たしか、直巳もテントで寝ているときに白熊に襲われたよな...。

もしかして、熊だったどうしよう....!




ここで、余談なのですが、よく熊を見ると死んだフリをすればいいと言いますが

あれは、真っ赤な嘘です。

かえって熊の好奇心をあおり、

ちょっとでも手を動かそうものなら、
その動いたところを強烈なパワーで叩いて来ます。

叩かれたら、当然別の所も動いちゃいますよね?
そうしたら、またそこを叩くのです。

熊は おっ!動いたぞ!!!と興味を示しちょっと叩いてみたくなるのです。

熊にしてみれば、ちょっと叩くだけなのですが、
我々にとっては、有り余る巨大パワーです。

まさに、熊版モグラたたきの状況になってしまい、
結局殴り殺しの目に遭ってしまうのです。

だから、死んだフリは結局、どんな状況でも、まさにどんな苦痛が来ても、

決して体を動かさない意志を保てる人しか効果がありません。

そういう状態は、普通の人でいえば、死んだ状態なのです....。



で、話を戻しますが、そんな状況だったので、

まさに本当の熊ならばまさに

絶対絶命の大ピンチ

だったわけです。

おまけに、その年は熊が異常に里で見られた年でもあり、

現に羅臼町で、番屋を荒らしていた熊が撃ち殺された、たった5日後だったのです。

それに、相手の顔が見えないので何がいるのか想像も付きません。

まさに、手に汗握る緊張は続きました。

.....................?!

しばらくして、動物の気配が急に消え、目の前が明るくなりました。

どうも、あきらめて去っていったようです。

私は、あわててタコヤキ隊長を叩き起こしました。

「なんじゃ....?!人が寝てるのに」


タコヤキ隊長は、眠そうに僕にそう言うと、ションベンして来ると言って

外へ出ていってしまいました。

私も、おそるおそる外を見渡しましたが、何の気配もなく

ただ、空に一面の星空がまるで何事もなかったかのように輝いていました。
イラスト:若年寄テル
うーん、おそろしい。この動物はなんだったんだろう。
実は、江別の「北海道開拓記念館」には

「裏展示」

というものがあって、(誰でも見れるのだが、目立たなくしてある)

「熊に襲われて壊れたハンターの入れ歯」

があったりするからな。

私(ピエール釧路)も実は、
熊(北海道弁で「おやじ」)には、何度か怖い目にあっている。
しゃれにならない体験もしている

とにかく、

命があって良かったよね。


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