知られざる道東の真実シリーズ22

探検ファイルNO.040


音別カムイミンタラでハンターチャンス!



私(ピエール釧路)は釧路市の生まれ育ちであるが、
この町に住んでいるとつくづく

我々は道東の価値をわかっていないなあ

と感じる。

かくいう私も、この町を離れて札幌で10年近く生活していたが、
離れてみて初めて「道東の価値」みたいなものがちょっぴりわかったような気がする。

逆に、道東以外の出身の人の方がこの地域の魅力を感じて道東に住み着き

とても、道東を大切にしている

のを見て、地元民としては「ちょっと恥ずかしい」気持ちもするのだ。



たとえば、標茶町の虹別に移って来られた某氏(テレビなどで紹介されている)は
かつては、関東地方で「オオカミ」を飼っていたのだが、

「豹」を飼いはじめたところ、近所の目が冷たくなり、

(近所の人の気持ちもわかるような気がする・・)
自由な新天地を求め、道東に来られたとのこと。

以前、電話でお話させていただいたのだが、
「いやあ、虹別は最高ですよ」とおっしゃっていた。
確かに、人口密度が低く広々とした虹別あたりなら

オオカミを飼っても文句を言う人は少ないだろう。

オオカミたちも、広い大地でのびのび暮らせるに違いない。

それより、某氏のえらいところは、

この地域にしっかり根付いている。

ことであろう。

先日、某氏関係で話題になったのは、深刻な鹿害についてであった。
オオカミの尿の臭いを鹿が嫌うので、農業被害を防ぐために利用できるというのである。

うーん、

某氏、えらいっ!


他にも、内地より道東に移り住み、ペンションなどを経営されている方々を何人か知っているが、皆さん、道東の将来を真剣に考え、実践的な活動をされている。

それに比べ、私をはじめとする地元民の意識の低さと言ったら・・・。

ぐおおおっ、何やってんだ俺達は!

頑張らなければならない、


いつものように地図で説明しよう。

赤部分が音別町近辺だ。


拡大図



探検決行日1998年11月1日(日曜日)

天気:晴れ
参加隊員:「まえけん」(隊員NO.007)「しもぶー」(隊員NO.008)
     「タク」(隊員NO.011)「けんいち」(隊員NO.019) 

今回の目的地は、音別町の「三滝の沼」である。
そこで今回は、以前から懇意にしていただいているキャンプ場

「YAMANONAKAカムイミンタラ」

に、情報提供と昼食場所をお願いした。

このキャンプ場「YAMANONAKAカムイミンタラ」は
やはり、本州方面からいらしたご夫婦が経営しておられる。

このキャンプ場の素晴らしいところは、

とにかく、よけいなものが何もない。

ということである。

幹線道路から離れており、夜は車の音がしない。
8時以降の車のアイドリングは禁止されている。
街灯はなく、焚き火のための台を貸してくれる。
まわりに被害が及ぶような「宴会キャンプ」は遠慮してもらうなど、

自然を味わうための配慮にあふれている。

以前お話を聞かせていただいて、その信念に感激した。
それに比べ、おちゃらけた探検ばかりやっている我々は大変恥ずかしい。
探検にももう少ししっかりとした信念が必要であるとつくづく感じた。

市内で「けんいちくん」と待ち合わせ、国道38号線を西へ。
音別のコンビニで昼食を買い、国道をはずれて奥地へ向かう。

奥地へ向かう道ではあるが、「YAMANONAKAカムイミンタラ」までは全て舗装されており、いつもはほとんど対向車がいない。
ところが今日に限って、何台もの対向車とすれ違う。
しかも、ほとんどが「RV車」と呼ばれるレジャー用の四駆車である。

私「やけにRVが入ってるな」
けんいち「あっ、あそこにも一台停まってますよ」

見ると、オレンジ色のジャンバーを着たおっさんがバックドアからなにやら長いものを取りだそうとしている。

私「なんだありゃ」

タク「ハンターですね」

私「ふーん」

私はこの時まだ、

この危険な状況を察知していなかった。




カムイミンタラの管理棟です。

この建物はかつて霧里(むり)小学校であった。
かつての小学校の校庭がキャンプ場になっている。
テントのない人は、この管理棟に宿泊することも可能だ。
そして、なんとこのキャンプ場は

オールシーズン、キャンプ可

真冬にキャンプする人もいるとのこと・・・。

そして、管理棟に入ると、誰もが皆驚くだろう。

見よ、このマンガの数!

まるで、マンガ図書館である。
マンガだけではなく、文庫本をはじめとする書籍も多い。
この本は別に集めたわけではなく、
知り合いの人が送ってくれたとのこと。

自然の散策にあきたら、ちょっとマンガでも
というのも良いのではないか。


食事を終え、オーナーから「三滝の沼」の情報を聞く。
「まあ、大したものではない」とのこと。
林道について聞くと、2万5千分の1地形図に詳しく書き込んだ地図を見せてくれた。
高専隊員達はとにかく、

マンガが気になって上の空

彼らには気の毒だが、今日は

マンガを読んでいる暇はない。



オーナーから色々情報をいただくうちに、さっきのハンターの話になった。

オーナー「今年は鹿猟解禁が今日からだからね」
私「へっ?、じゃあさっき見たのは鹿狩りですか」
オーナー「うん、例年は1月からなんだけどね」
私「へーえ、鹿害のための駆除なんでしょうね」

オーナー「危険だから気をつけて」

私「ふへっ?」

オーナー「ハンターは動くモノは取りあえず撃つから」

私「はあ?!」

そういえば、数年前にこういう事故があった。
釧路から阿寒湖に通じる通称「まりも国道」を走行していた車が

いきなり、ハンターに銃撃されたのだ。

もちろん、車を狙ったわけではなく、誤射なのだが、

弾はドアを突き破り、運転手は重傷!

道路近くでの発砲は禁じられているのだが、一部にモラルのないハンターも居るらしい。

オーナー「この辺の道路近くでも、バンバン撃ってるよ」
私「・・・・・」
オーナー「ハンター同士で間違って撃ったって話も良く聞く」
私「・・・まさか」
オーナー「だから、鹿と間違われないように蛍光色のジャンバー着てるでしょ」

さっきのオレンジおやじは、そういうわけだったのか!
ところが我々の格好ときたら、

自然に溶け込むような地味な服装。

これは、冗談ではなく、かなりやばい。

管理棟の横に、鹿の骨が祭ってあって、
小さな神社のようになっている。
「宗教的な拘束を受けない」探検隊だが、
この際、頼れそうなものには頼っておこう。

どうか撃たれませんように・・。

冗談のつもりで「祈ろう」と言ったのだが、
隊員達の表情は結構マジだ。

キャンプ場の出口のすぐそばに、

気になる看板発見!

この辺は熊も多いらしい。
「カムイミンタラ」に出没したことはないが、
以前町営のキャンプ場の方に、
残飯を狙って出たことがあるらしい。
幸い、人間に被害はなかったとのことだ。


命を賭けない探検隊のはずが、

今回の探検は、ちょっとヤバイかも知れない。

なんせ、敵がはっきりしているからなあ。
最強の二組だもんなあ

前門の熊!、後門のハンター!

生きて帰れるのか、探検隊!


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