新・知られざる道東の真実シリーズ6

探検ファイルNO.new07


寄るなさわるな!フレベツボッケ


唐突で申し訳ないが、
皆さんは、深田久弥氏書「日本百名山」にも選ばれている

阿寒岳(雌阿寒・雄阿寒)を御存知だと思う。


マリモの湖、阿寒湖に姿を映すピンネシリ(雄阿寒岳)。
神秘の湖、オンネトーの後ろにそびえ立つマチネシリ(雌阿寒岳)。

道東観光には欠かせない美しい山だが、
実は、面白いアイヌの伝説が残っているらしい。



マチネシリ(雌阿寒岳)とピンネシリ(雄阿寒岳)は夫婦だった。
ところが、美男子のピンネシリが浮気をした。
浮気相手は、若いアトサヌプリ(硫黄山)。
嫉妬に燃えたマチネシリは、

大きな槍をピンネシリに投げつけた。

(嫉妬に燃える女はコワイ)

槍はピンネシリの首をすっ飛ばして、

落ちた首は、和琴まで飛んでオプタテシケ(大雪のとは別)になった。
槍は跳ねて、オンネプリ(斜里岳)に突き刺さった。

それで、オンネプリの山腹は割れていて、涙が泉となってわき出ているんだそうな。

マチネシリとアトサヌプリが煙をあげているのは、まだケンカしているからなんだそうな。
ピンネシリが、男なのにマチネシリより背が低いのは

首を飛ばされたからなんだそうな。

ピンネシリが煙を噴かず、おとなしいのは

マチネシリがコワイからなんだそうな。




この話は、私が登山が趣味だった時代に
友人から伝え聞いた話で、

正確かどうかはわからない。

でも、なんか

スペクタクルだよなあ。




まあ、この伝説は別として、
2つの阿寒岳を「男女」とした

アイヌの人々のセンスはすばらしいと思う。

雄阿寒岳は直線的で男らしく

かっこいい山である。

背が低い割に、登山道は険しく、
人をよせつけない。

それに対して、
雌阿寒岳はとても

女らしい曲線を持つ山だ。

登るのも比較的楽で、
包容力を感じさせる。
(右は阿寒富士)

そして雌阿寒岳は

噴煙をあげている活火山でもあるのだ。



1996年11月21日にポンマチネシリで小噴火、
それ以来雌阿寒岳は、火山性地震を繰り返しており、

噴火の危険性があった。

そして、1998年11月の小噴火以来、登山は禁止されていた。
怒れる美女は、人々をよせつけなかったのである。

しかし、昨年(2000年)6月安全宣言が出され、登山が解禁された。
地元、阿寒町・足寄町のみならず、我ら道東の住民にとって、大変嬉しいことである。

同時に、北海道有珠山・駒ヶ岳、東京都三宅島の早期鎮静を願うところである。




いつものように地図で説明しよう。



赤部分がフレベツボッケ方面だ。


拡大図




探検決行日2000年8月6日(日曜日)

天気:晴れ、ところにより霧
参加隊員:「ピエール釧路」「くまさん」「りえちゃん」
     「オク」「ひさちゃん」



実は、今回のメインのフレベツボッケには

一度、行ったことがある。

詳しくは悪路の果てのフレベツボッケをご覧下さい。

左の写真がその時のものである。

ただの沼地

で、面白くも何ともなかったのだが・・。



今回の探検は「流星号S」一台での行動である。
本当は、「にへい」も参加するはずだったのだが、
5人しか乗れないので我慢してもらった。

「にへい」にあきらめてもらって探検に参加したのが、
「オク」のボランティア友だちの紋別の女子高生

「ひさちゃん」である。

聞けば、道東は初めてで、
釧路湿原はおろか、

摩周湖すら見たことのない「道東初心者」

で、あるということ。

ならば、ということで、
今回は、最初からかなり観光が入っています。



まずはお約束

「釧路湿原北斗展望台」です。

やはり、鶴居側からはここがいい。
残念ながら、釧路市湿原展望台は

湿原が見づらい上に料金がかかる。

ここは無料ですよ。


目的地は阿寒湖畔の向こう。
鶴居村を抜けて、マリモ国道(国道240線)に出る道を探す。
鶴居村の抜け道に詳しい「くまさん」のナビで前進。

ところが、何故か、

同じ所をぐるぐる廻っているらしく、

なかなか、マリモ国道に着かない。

くまさん「おっかしいなあ」
私「まあ、取りあえず方向こっちだから、この道行ってみようか?」
くまさん「うーん、この道じゃないんだけど」
私「とりあえず、こっち行くよ」

ということで、強引に西に向かう道を行くことにした。
ところが、マリモ国道に着くはずが、だんだん道が狭くなり、
ついには、舗装が切れ、狭いダートになった。

私「方向こっちだから大丈夫だべ」
オク「ホント大丈夫ですか?」
私「大丈夫大丈夫。しかし、ひでえ道だな」

その時、助手席のくまさんと、女子高生のひさちゃんが同時に叫んだ。

くまさん「うわっ」
ひさちゃん「くっ熊です!」

私「なぬ〜!」
くまさん「熊だよ、熊!」

しかし、下り坂でカーブ、しかもダートという悪条件の為
車を止めて、確認することはできない。

しかも、車を止めて確認してどうするというのだ。

危険なだけである。

「流星号S」に熊が襲いかかってきたら、

勝てる自信はない。


ヒグマは一年間で400キロ以上移動するという調査結果があるという。
一昨年も、釧路空港近くでヒグマが出現、
空港敷地内に侵入するという珍事が起こった。

だから鶴居の山の中に

ヒグマがいるのも不思議ではない。

逆に、多くが農地として開発されている鶴居の丘陵地に
ヒグマが生存しているのは、

喜ばしいことなのかもしれない。


とりあえず、悪路からマリモ国道に抜けることができた。

しかし、目的地に着く前にこのトラブル、
何か良くない予感が・・・。



阿寒湖畔で、昼食を調達。
後日、判明したことだが、この日偶然にも

隊員である「みしゃき」が阿寒湖畔に来ていたらしい。

残念ながら、僅かな時間の差で遭遇できなかった。

さて、いよいよ「フレベツボッケ」に向かって出発。

フレベツボッケには、阿寒湖畔からの雌阿寒岳登山道を登っていく。
以前にも、書いたが

とんでもない悪路

である。

RV車である「流星号S」は
腹を擦ることはないが、

路肩なまら弱し。

滑って道を外れれば崖下へ一直線。
緊張しながら慎重に運転。

この道は「フレベツ支線林道」というらしい。


途中、雌阿寒岳登山道用の駐車場があった。
何台の車が、駐車していた。

美女が「皆さん、いらっしゃい」と手招きしているような気がした。
しかし、今回の目的地は「フレベツボッケ」

雌阿寒岳登山には

今年絶対に挑戦する!

その心づもりでいる。



登山用駐車場から100m程前進したところに、
「フレベツボッケ」はあるはずだ。

道脇に車を止め、いざ懐かしの「フレベツボッケ」へ
そう思った我々の前に

全く予期せぬ出来事が!


なんとここまで来て

立入禁止!

しかも、

危険だぁ!?

何がどうなって
こうなっているのか?



看板の前に立ち尽くす探検隊!

戻るしかないのか?


次のページ

探検ファイルに戻る

ホームページに戻る